ペン字の検定-硬筆書写検定-に挑戦する
医療事務や公務員に資格が存在するように、ペン字にも検定試験があります。
検定に受かれば字が綺麗である証明として履歴書にも書くことが出来、就・転職にも有利なので興味のある方は是非取っておきたいところです。
ペン字の検定試験には、日本書写技能検定協会が実施する硬筆技能検定試験があります。
元々"ペン字検定"という名前だったものが、平成2年に"硬筆書写検定"へと名称が変更されました。
下記では硬筆書写検定の概要について説明していきます。
検定の種類
硬筆書写検定にも漢検や英検と同じように1級・2級…と級数があります。
下から順に5級・4級・3級・2級・準1級・1級と6つの等級に分けられます。
それぞれの詳細は以下の通りです。
●5級
受験料…1,100円
合格点…500点満点中300点
対象レベル…小学校高学年程度
試験内容…縦書き及び横書き、ひらがな・カタカナの筆順etc
●4級
受験料…1,400円
合格点…700点満点中460点
対象レベル…小学校高学年程度
試験内容…速書き、学習漢字の書き取りetc
●3級
受験料…2,100円
合格点…実技600点満点中415点 理論400点満点中275点
対象レベル…中学校卒業程度
試験内容…誤字訂正、漢字の名称etc
●2級
受験料…3,100円
合格点…実技600点満点中475点 理論400点満点中295点
対象レベル…大学・一般程度
試験内容…旧字体を常用漢字へと訂正、はがきの本文etc
●準1級
受験料…4,500円
合格点…実技600点満点中515点 理論400点満点中305点
対象レベル…指導者向け
試験内容…書道史(作者及び作品合わせ)、自由作品etc
●1級
受験料…5,500円
合格点…実技600点満点中535点 理論400点満点中315点
対象レベル…指導者向け
試験内容…漢字の添削、歴史的仮名遣いへの訂正etc
試験は実技と理論の2つの分かれており、基本的に試験の内容は縦書きや横書きは共通して存在しており、級数が上がるにつれて高度な内容が求められます。
2級を保有すれば専門的な技術や知識を持っているレベルと認定されますので、目指すなら最低でも2級は確保しておきたいところです。
1級及び準1級を取得すれば指導者として認められるレベルですので、自分でペン字教室を開業したいと思っている方は取得を目指しましょう。
受験試験は年齢・性別問わず誰でも受けることが可能で試験日は年に3回です。
通信講座で検定対策をしよう
本屋に行けば硬筆書写検定用のテキストはいっぱいありますので独学で受験をされる方も中にはいます。
しかし、個人的には独学で検定試験を受験するよりは、通信講座かスクールで勉強してから受験することをおすすめします。
独学と通信講座での勉強の圧倒的な違いは添削指導をしてくれる人がいるかいないかです。
車の運転と同じように書くことも技術ですので、自分の腕(実力)を誰かに見てもらうことが大切です。
人は誰もが自分には甘い採点をつけてしまう傾向がありますので、独学では本物の実力も身につきにくく、中途半端に終わってしまうことが多いです。
通信講座なら経験豊富な講師から細かい指導をしてもらえますので、字もしっかりと矯正されていきます。
なので、通信講座を選ぶ際もテキストの質や受講力だけではなく、添削指導の回数も目安に選ぶようにしておきましょう。