書き順って覚えた方がいいの?
小学生の頃は、書き順をしっかり守って書くことを意識させられていましたよね。
大人になってからは、書き順なんて意識することなく無視して書くことがほとんどだと思います。
書き順を覚えるにしても、何万、何十万もある文字の一つ一つの書き順を正確に覚えている人なんて恐らくいません。
そもそも書き順は何のためにあるのでしょうか。
実は書き順は教育の統一のために作られたのです。
書き順が定められる前は、個人個人が書きやすい書き方をしており、決まった書き順のルールはありませんでした。
しかし、国が日本のいろいろな教育を統一しようと決まりを作ろうとしたときに、それまでバラバラであった書き順も揃えようということで、昭和33年に「筆順指導の手引き」というものを発行し、書き順が統一されました。
国が統一のために勝手に定めたものなら、別に無理して覚える必要はないんじゃないかと思いますよね。
ただ、書き順は教育の統一のために定められましたが、今の書き順に定められた理由は形が美しく整うようにという考え方が元となっています。
ですので、書き順通りに従って書けば、一番キレイに整った文字を書きやすいのです。
もちろん個人差がありますので、書き順の書き方よりも、独自の書き方の方が書きやすいという方もいるでしょう。
そういった方は、無理して書き順の書き方に矯正しようとするよりも、独自の書き方を貫いた方がいいです。
特に書き方に癖を持っていない人は、正しい書き順を身に付けるのもいいでしょう。